太りやすい人と太りにくい人

体重は一般的に、年齢とともに増えやすくなりますが、褐色脂肪細胞の働きが低下するのが原因なのです。

身体には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞がありますが、褐色脂肪細胞には血中のエネルギー源を取り込んで熱に変え、消費する性質がありますし、余分な力ロリーが身につかないようにする働きがあるのです。

褐色脂肪細胞は、赤ちゃんのときには約100グラムくらいありますが、徐々に減少し、成人になるとわきの下や肩脾骨の間などに、わずか40グラムくらいしか残っていません。

褐色脂肪細胞が減少することによって、子供の頃に比べると体重が増えやすくなりますが、同年齢の人が同じように体重が増えるわけではありません。

体重の差は、残っている褐色脂肪細胞の活性度の違いによって生じますので、褐色脂肪細胞の活性度の高い人は、それだけ消費カロリーが多く太りにくいので、やせの大食いといわれる人を調べますと、褐色脂肪細胞が異常に強い活性を持っていますので、食べても食べても、褐色脂肪細胞がどんどんエネルギーを消費しているため、太らないのです。