プラセンタ埋没法について


プラセンタの埋没法についてお話しします。一般的に埋没法といいますと、まぶたを二重にするために使われていると思われる方が多いのですが、ロシアでは瘢痕や胃潰瘍などの処置に皮下にプラセンタを埋め込む「プラセンタ埋没法」が使われています。日本では昭和20年代から、肝機能障害や更年期障害に対する治療の方法として、プラセンタ埋没療法が行われています。現在ではプラセンタ注射や点滴などの方法が多く採用されています。

プラセンタとは、母親が体内で胎児を育てるとても重要な胎盤を抽出させたもののことをいいますが、プラセンタには人間の成長に必要なさまざまな物質を作ることのできる生理機能や栄養素として、ビタミン・ミネラル・たんぱく質、アミノ酸など100種類以上の成分が含まれていることがわかっています。
最近では美肌や美白効果などにも効果があることが判り、医療医薬品や一般の医療品として広く利用されています。

プラセンタ埋没法は、言葉の通りプラセンタの断片を直接皮下に埋め込む治療方法です。お尻や二の腕など局部に麻酔をし、治療したい場所に直接プラセンタを埋め込みます。プラセンタ埋没療法は個人差にもよりますが、プラセンタ治療の中で最も強力な効果があります。プラセンタの持続効果は、1~3ヶ月といわれていて、アレルギーやアトピーなどの慢性の疾患にも効果をもたらします。プラセンタ埋没法は局部に数ミリ程度の傷が残りますので、治療の際には埋め込む部分を考慮する必要があります。